2013年12月19日の初公判から5年3か月が経った、2019年3月14日、判決言い渡しを迎えました。
勝訴の瞬間を見ようとこの日裁判所に集まった人たち全員で横断幕を掲げ入廷行動をしました。
裁判傍聴のための抽選会には約320名あまりの方々が参加されましたが、実際に傍聴できるのは約40人。それしか入れない小さな法廷での判決言い渡しとなりました。
裁判を傍聴できなかった本校生徒や教員、保護者、支援していただいている日本の方々、韓国支援団体の方々が裁判所の入口で見守る中、判決言い渡しの後外に出てこられた弁護団の先生方が掲げた紙には、
「不当判決」
の4文字が書かれていました。
5年間、20回にも及ぶ口頭弁論の間に生徒たちは大切な勉強時間や、クラブ活動などの人生に一度しかない高校生活という青春の1ページを、裁判傍聴や街頭宣伝、署名活動、ビラ・ティッシュ配りという本来「学生」がやるべきことではないことに、多くの時間を割いてきました。
「不当判決」という結果を聞いて、号泣する生徒たちの姿はあまりにも痛々しく、「朝鮮人を馬鹿にするな!」と声の限り叫ぶ同胞たち、「あなたたちは恥ずかしくない。胸を張りなさい。」と生徒たちを励ます卒業生、たくさんの声が集まり、「どれだけ叫べばいいのだろう。奪われ続けた声がある。聞こえるかい?聞いているかい?怒りが今また声となる。…」と大合唱が裁判所前に響き渡りました。
判決結果に意気消沈していた生徒たちでしたが、同胞たちや卒業生の励ましによって「今後も闘い続けていかなければならない、くじけてはいけない。」と強く決意したことでしょう。
判決言い渡しの後には弁護団の先生方や本校校長、オモニ会代表、卒業生代表による記者会見、報告集会が行われました。
報告集会では裁判・判決の報告、判決文の分析報告があり、声明文が発表されました。
(以下、福岡朝鮮学園声明文、朝鮮学校無償化実現・福岡連絡協議会声明文)
また全国各地から駆けつけてくださった、オモニ会代表、支援者の方々から挨拶をいただきました。
今まで応援し、共に戦い続けてくださる方々に向けて本校生徒たちが公演を披露しました。
公演の様子は本校Facebookよりご覧いただけます。
(Facebookへは右のリンクより飛ぶことができます。)
韓国支援団体によるあいさつがあり、無償化連絡協議会に裁判支援金が贈呈されました。
報告集会最後に「声よ集まれ、歌となれ」を大合唱し締めくくりました。
今回受けた「不当判決」に私たちは決してくじけることなく、勝利するその日まで、最後まで闘い続けます!