2016年3月良い日
寒気や雨をものともせず高らかに聞こえる歌がありました。
愛情、友情、惜別、激励
半世紀を超える昔より連綿と受け継がれてきた民族愛のバトン、同胞愛のバトンをもって走りだす26名の若者たちがいます。
九州朝鮮中高級学校卒業式
大変力強く賑やかなクラスでした。
「何をなすにもまずは友達と共に」決して仲間外れを作らず団結して全校を牽引して一年間を走りぬいてくれました。
卒業生の名を呼ぶ担任先生の声には筆舌に尽くせぬ思いが込められていることを来校された方々は感じとられたことと思います。
若者の光あふれる未来への決意ほど美しいものはありません。育ててくれた両親への感謝、先生たちへの感謝、友人たちへの思い、後輩たちへの思いをつづる全ての言葉が燦爛と輝いていました。
卒業公演に涙された方も多いのではないでしょうか
小学校から通っている生徒など12年間ものあいだ民族教育の愛情を一身に受けてきたことになります。
中学・高校から編入してきた生徒たちも朝鮮民族の誇りを全身で掲げています。
歌唱力の高いレベルに驚愕された方も多いかと思います。
民族打楽器においても当校は日本トップクラスの強豪。その最高学年である彼らの技術は折紙つきです。
九州中高といえばその歴史の中で決して離しては語れないものが寄宿舎です。
まだ親元を離れるには幼く辛いことも多かった頃から今やまっすぐに前を見て遠くの地から限りない愛情を注いでくれた両親・保護者に対する感謝の辞を述べる彼らの言葉を聞くに、涙が止まりません。
卒業生たちの決意の合唱