6月初旬から6月9日にかけて高1,2を対象に「筑豊の炭鉱史跡」参観学習が行われました。

 

6月8日には事前準備として、研究発表会を行いました。

研究発表のために生徒達は6月初旬から資料を探し、原稿を作りながら発表準備を整えました。

研究発表会では、高2と高1のグループ班に、「強制連行について」「無窮花堂」「日向墓地」「現在の福岡県内の炭鉱史跡と朝鮮人慰霊碑の保存活動」のテーマで研究し、モニターを使いながら発表しました。

 

実際に学生達自身が調べながら、チームとして活動することの重要性、発表することの難しさを実感したことと思います。

 

6月9日には講師としてペ・ドンロク先生をお招きし、筑豊地域にある「無窮花堂」、「日向墓地」を訪れました。

ペ・ドンロク先生の感慨深いお話を聞き、実際に見て感じることで生徒達も涙を流しながら、過去の出来事へと思いをはせていました。

 

 

「今まで歴史の中のお話として感じていたものを、実際に起きたこととして身近に感じた。」

「自分たちが今後、正しい歴史を語り継ぐものとして役割を果たしていかなければと強く感じた。」

「たとえ日本に住んでいようと、自分たちの心の根底には朝鮮人としての意識がなくてはならない。」

「自分のルーツがこんなにも悲惨で、想像を絶するものだった。だからこそ、ウリハッキョで真実をしっかりと習い、伝えていかなければならないと思った。また伝えていくだけではなく、真実を隠そうとすることに対して自分たちが闘わなくてはならないと思った。」

(生徒の感想文より抜粋)

 

今回の「筑豊の炭鉱史跡」参観学習を通じて、在日朝鮮人である自分自身のルーツについて学びながら、自分は何者なのか、在日として生きていくということがどういうことなのかについて、考える機会になったことと思います。