2016年度高級部卒業式が今月5日、本校体育館にて執り行われました。

当日の朝、高校生としての最期の瞬間を晴れやかにすごそうとする生徒たちの表情は明るくそこに涙はありませんでした。

 

 先生たちに感謝を伝える生徒たち

民族教育を受けて12年、ある女子生徒はその胸中を次のように語ってくれました。

「これまで苦楽をともにすごして仲間たちと過ごすのも今日で最期です。そんな日を涙だけで過ごしたくはありません。小さい頃は当たり前のように感じてたウリハッキョで勉強するということ、卒業を目の前にしてようやくそれがどんなに難しくて貴重で価値があるのかわかりました。私は私たちの姿そのものがこれまで応援してくれた人々への感謝の気持ちの表れとなれれば、と思います。だから泣いてる顔より笑顔の方がいいと思います。感極まって泣いちゃうかもしれませんけど(笑)」

もちろん数時間後、彼女の瞳からとめどない涙があふれていました。

 卒業生の胸に花をつけるのは後輩としての最期の役目

 在りし日の恩師も駆けつけてくれました。

 

卒業証書をはじめ学習優秀賞、皆勤賞など各表彰状が贈られました。

パク・セユさんは福岡県知事賞を受賞しました。

 卒業生代表が決意を表明します

古来より、わが国の新しい時代を切り開いてきたのは若者たちでした。子供の夢や若者の決意のように美しいものはありません。卒業生たちもまた力強く前を見据えて、なによりも美しい決意を聞かせてくれました。これから如何なる艱難辛苦にのみこまれようとも、この日の決意が胸にあるかぎり彼らは道を迷うことはないでしょう。

卒業公演は、賑やかで希望を感じさせるものでした。